1956-07-13 第24回国会 衆議院 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第2号
ことに聞けば非常に美田、良田もある、もしくはそれを取られることによって生活を奪われた人もある、あるいは生活を奪われるにひとしい人もある、九〇%を取られた人もある、こういうような報告になっておる。そうすると土地の価格の六%というものはおよそ機械的な机上の数字にすぎない。
ことに聞けば非常に美田、良田もある、もしくはそれを取られることによって生活を奪われた人もある、あるいは生活を奪われるにひとしい人もある、九〇%を取られた人もある、こういうような報告になっておる。そうすると土地の価格の六%というものはおよそ機械的な机上の数字にすぎない。
一方で荒れ地開墾の名のもとに国民の重税を浪費しつつ、一方で四分の一の、よく実る美田、良田をつぶして行く。そうして人力と全力とを浪費して行く。むだな戰争準備のための、米国人好みの政治支配をやめてしまへ。今までも政府は、食確法第八條を、日本の農民のために法として運用しなかつた。———の利得のために運用して来た。ジープによつて供米が集められるとき、食糧法第八條は無力であつたのだ。
言いかえましたならば、食糧を増産しなければならぬという建前で一應努力しておるにかかわらず、この点においては、あべこべに美田、良田を水びたしにしたり、流したりするという実際の問題を惹起しておるのであります。御承知の通り、今回商工省は通商産業省という形に切りかえられるということでありますので、この電源開発の事務を建設省に移すには、この際まことに好機であると思うのであります。
第二段は今各地で起きておる問題でありますが、発電所を作つたために川の底が上つて來て付近の堤防を破壊して、美田良田を流しておる実例が非常に多いのであります。これは建設業者が一本でないためである。つまり電源開発は商工に属しておる。ところが川の調査、堤防の問題は建設省所管である。
一例をあげますと、私の郷里天龍川に沿うて、泰阜発電所というのがあるのでありますが、この発電所が、いわゆる他の面のことを考えずにつくつたために、一昨年の風水害に際しまして、附近の数村にわたつて美田良田を流すような結果になつたのであります。言いかえるならば、電力を求めて食糧を失つておる現実があるのであります。